ウイルス性のイボ治療はレーザーがおすすめ!料金、痛み、保険などを解説

ウイルス性のイボ(尋常性ゆうぜい)は放っておくと、体の他の部分に広がったり、人にうつしてしまったりするので、早めに治療する必要があります。
多くの医療機関が、ウイルス性イボの治療に炭酸ガス(CO2)レーザーを勧めていますが、レーザーでの除去は痛そうだし、傷も残りそうで不安だという声が多く聞かれます。
今回は、安心してウイルス性イボの治療が受けられるように、レーザー治療の流れ、痛み、料金、保険、そして、ウイルス性イボの予防法などを紹介します。

ウイルス性イボ(尋常性ゆうぜい)の原因

ウイルス性イボの原因は、ヒトパピローマウイルスの感染です。
ヒトパピローマウイルスは100種類以上もあり、感染力が強いウイルスも弱いウイルスもあるのです。

ウイルス性イボは、手の指や足のうら、手足の爪の周りにできることが多いのですが、感染症なので1個できれば、体のいたるところに広がっていく場合もあります。

プールや温泉で、ウイルス性のイボがある人から感染する場合が多いようです。

ウイルス性イボの症状

ウイルス性イボの形は、多くの人がイボと聞いて思い浮かべる丸く皮膚が盛り上がっているものだけではなく、不規則な形をしているものもあります。
色は、肌の色に近いものや白っぽいもの、黒、茶、黄色の場合もあります。

子どもは比較的簡単に治りますが、大人の場合はなかなか治らない難治症なのです。

ウイルス性イボの主な治療法

医療機関で受けられる主なウイルス性イボの治療法は、炭酸ガス(CO2)レーザーと液体窒素です。

炭酸ガス(CO2)レーザーでイボを切除

保険適用外の治療ですが、炭酸ガスレーザーを使ったウイルス性イボの除去は、美容皮膚科などで広く行われています。

この治療法では、炭酸ガスレーザーをイボの幹部に当てて、イボ全体を除去します。
局所麻酔をするので、痛くありません。

また、レーザー治療で発生した熱で、切れた血管がすぐに固まってしまうので、ほとんど出血がないのです。

液体窒素でイボを焼き切る

液体窒素によるウイルス性イボの治療は、保険が適用されるので皮膚科などで広く行われています。

マイナス196度の液体窒素を綿棒などに染み込ませて、イボの患部に押し当てます。
すると、液体窒素がついたイボの患部が、低温やけどを起こして焼き切られます。
液体窒素治療は、治療中、治療後にかなり強い痛みを感じます。

液体窒素治療は、保険で安くできるというメリットがあります。
けれども、1回でイボを完全に除去できるわけではないので、治療中にイボが体の他の部分に広がることや再発も多いのです。

また、イボの患部が深い場合は何度も治療を繰り返す必要があり、治るまでに1年ぐらいかかることもあるなど完治までには根気がいります。
1週間に1度程度の通院が必要なので、時間のない人はスケジュールの調整が大変ですね。

ウイルス性イボ治療にレーザーがおすすめ!

液体窒素での治療よりも、炭酸ガスレーザーによる治療がお勧めの理由を紹介します。

炭酸ガスレーザー 液体窒素
痛み・患者への負担 小さい 大きい
治療期間 短い 長い
治療痕の有無 無し 有り
再発の可能性 小さい 大きい
健康保険の適用 適用外 適用内
1回の治療費 高い 安い

痛みが少なく、患者への負担が小さい

炭酸ガスレーザーのメリットは、液体窒素治療のような激しい痛みがなく、出血も少ないので患者への負担が小さいです。

短期間で治療が終わる

レーザー治療は、液体窒素での治療に比べて治療期間が短いです。
よほどの重症でない場合は、1回の治療でイボ全体を取り除くので、液体窒素治療のように何度も通院する必要がありません。

痕が残らないから、顔の治療も安心

痕が残りにくいのも、レーザー治療がおすすめの理由です。
顔や首など人目につく部分の治療をした場合は、治療痕が消えるのはうれしいですね。
液体窒素治療の場合は、色素沈着がおこり、治療痕がシミのようになってしまうことがあります。

レーザー治療のデメリット

もちろん、良い治療法にもデメリットはあります。
まず、レーザー治療は基本的に保険適用外なので、値段も病院によってかなり幅があり、イボの数や大きさによっては高額になる場合があります。

また、絶対に再発しないというわけではありません。
患部がきれいに切除されていなければ、再発してしまうこともあります。

ウイルス性イボの炭酸ガス(CO2)レーザー治療の4つのステップ

炭酸ガスレーザー治療の4つのステップをまとめておきます。

ステップ1:医師の問診

医師がイボの状態、大きさ、数などを診断します。
問診にもとづいて、治療計画を立てられて、治療費の見積もりが出されるのです。

治療についての疑問や不安は、問診のときに担当の医師と十分に話し合っておきましょう。
重症化してからのウイルス性イボの治療は、治療費が高額になることもあるので、しっかり納得してから治療を受けることをお勧めします。

ステップ2:麻酔

レーザーでイボを切除する前に麻酔をします。

大きなイボの場合は、とても細い注射針で局所麻酔を打ちます。
注射針が皮膚に刺さるときに、一瞬チクッとしますが痛くはありません。

小さいイボには、麻酔クリームを塗ります。

ステップ3:レーザー治療

麻酔が効いたら、炭酸ガスレーザーでイボを根こそぎ蒸散します。
小さいイボは1つ数秒、大きなものでも数分です。
少し焦げたような匂いはしますが、麻酔が効いているので痛みはありません。

小さなイボの場合、本当に短時間で終わるので、緊張して治療に行ったのに「もう終わったの?」とあっけに取られる人も多いです。

ステップ4:治療後のアフターケア

治療後の皮膚は赤く、くぼみができます。
治療後は、新しい皮膚ができるまでの1~2週間、医療用のテープを貼っておきます。小さなイボの場合は、テープを貼る代わりに、軟膏が処方されることもあります。

治療から1~2週間後に、治療痕を診てもらうために通院が必要な場合があります。

治療痕の色素沈着を防ぐためには、日焼け止めを塗るなどの紫外線対策が大切です。
また、美白剤(ハイドロキノン)も処方されます。

治療の痕は、治療場所や治療痕の深さや大きさにもよりますが、数か月で自然になくなります。
もちろん、治療痕を残さないためには、医師に指示されたアフターケアを自分でしっかりすることが重要です。

ウイルス性イボのレーザー治療の料金と保険

ウイルス性イボの炭酸ガスレーザー治療の費用は、保険適用外です。

治療費は、1mmあたり500円~10000円と医療機関によって幅が大きいです。
大きいイボの治療には5万円以上かかる場合もあります。
ですから、通院可能な医療機関で治療費を比較してみてくださいね。

また、レーザー治療の費用の他に、診察料、麻酔代、薬代など、それぞれに数千円かかります。

レーザー治療は、高額に感じるかもしれません。
けれども、ほぼ1回の出費です。
1年以内に再発した場合の治療費を無料や半額にするといった保証をしてくれる美容皮膚科もあります。

安く治療を受けることができる液体窒素療法は、何度も通院しなくてはいけません。
ですから、イボの大きさや数によっては、最終的にレーザー治療と同じぐらい、または、それ以上の費用がかかることもあるのです。

ウイルス性イボの予防や再発防止方法

できれば、ウイルスには感染したくないし、治療をした後は再発を防ぎたいですよね?

残念ながら、ヒトパピローマウイルスのワクチンはありません。

そして、ウイルスは、とても小さな傷口からでも侵入してきます。
乾燥で荒れてしまった皮膚、髭剃りの痕、水虫の患部などは、ウイルスにとって最高の侵入場所です。

反対に、健康な皮膚には、ヒトパピローマウイルスは感染しにくいといわれています。
ですから、皮膚を清潔にして、保湿クリームなどで肌の乾燥を防ぐなどスキンケアをしっかりしましょう。

また、ビタミンAが不足するとイボができやすくなります。
ビタミンAは、レバー、うなぎ、卵黄など動物性食品に多く含まれているので、毎日の食事のなかでこれらの食品をバランスよく食べるようにしてくださいね。

ウイルス性イボの治療はお早めに!

ウイルス性イボの治療には、痛みがなく、治療回数が少なくてすむ炭酸ガスレーザーがおすすめです。

ウイルス性イボのレーザー治療の料金は、イボの大きさや数で決まります。
ですから、ウイルスが広がって、イボの数が増えたり大きくなったりしてから治療を受けるのは、金銭的に大変です。

イボを見つけたら、できるだけ早く専門医を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。皮膚科で液体窒素治療を受けても、長期間完治しなくて困っているという人は、レーザー治療も考えてみてくださいね。

もちろん、ウイルスに負けないように免疫力を高めることも大切です。
規則正しい生活、バランスのとれた食事、適度な運動をするなどして健康でいることが、ウイルス性イボの予防になるのです。